私は会社を立ち上げて起業をしました。
知人からは勇気あるねとか、凄いねとか好意的な事を言われたりします。
ただ、当たり前ですが、きちんと手続きをすれば入れものの会社など誰でも作れます。
問題は会社を作って、きちんと収入の流れを作れるかどうかです。
作れなければ毎年税金やら各種手数料で資本金を使い切って潰すか、社長自ら別のアルバイトとかで稼いだ金を会社に貸して、債務超過のままゾンビ会社を存続させるしかありません・・・。
実際、創業した会社が10年存続する可能性は6%と言われているそうです。
つまり、創業した会社の94%が10年以内に潰れるわけです。
私は元々ビビりなので、もし10年存続する可能性が本当にたった6%であるなら、やらないと思います。
降水確率94%の日にテニスコートを予約する人間がいるでしょうか。いやいない。
それでも私が起業した決め手は私がやりたかったからなのですが、それと同時に方法さえ間違えなければ、確率論的にも成功できる可能性が高いと思ったから、というのが背景としてあります。
というか、方法さえ間違えなければ起業家が成功できない可能性は≒0%なんじゃないかな~、とさえ個人的には思ってます。
起業家の成功できない確率が≒0%だと思った理由
先ほど言った通り、一般的に10年以内に潰れる会社は94%という事でした。
しかしその確率が信用に足る数値だったと仮定しても、それはあくまで1つの会社が潰れる可能性です。
1人の起業家が失敗する可能性が94%というわけではありません。
つまり、1つの会社が潰れたとしても、次に会社を作り直せば、2社連続で失敗する可能性は94%×94%で、88%になります。
さらにそこから再起業して潰れる可能性は83%です。
つまり、確率論だけで言っても、挑戦し続けさえすれば一人の起業家がただの一度も成功できない可能性は、限りなく0%に近づいて行くわけです。
しかもそれは一つの会社につき、一つの取り組みしかしなかった場合です。
当然ながら、一つの会社で一つの取り組みしかしてはならない、などというルールはどこにもありません。一つ一つの挑戦が6%の成功確率を持っていると仮定するならば、経営者が挑戦すればするほど、全ての取り組みが失敗に終わる可能性もまた、限りなく0%に近づいていくのです。
さらに人間というものは、挑戦すればするだけ成長する特性を備えているものです。
成功確率が最初6%であったとしても、何度も失敗すれば多少なりとも成功確率は上がる筈です。
そう考えれば、起業家というプロセスにチャレンジする事は、決してリスキーな選択ではなく、人生経験的にはむしろ建設的と言えないでしょうか。
この考察の結論としては、「どんなノーコンピッチャーでも1万球投げ込む覚悟をして投げ込めば、いつか1球くらいストライクに入るだろう」という事です。
次回は、起業家が絶対成功するための前提条件について考察します。
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