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漫画解説
今巷で話題の「忘年会」のお話です。新社会人になって部署に新人として配属になって必ずといって良いほどやる事の一つに「飲み会幹事」があります。経験者はご存知と思いますが、幹事は主に①日程調整、②参加者の好き嫌いチェック、③店の予約などをします。今回は漫画にちなんで飲み会幹事について書きたいと思います。
まずは仕事のそれぞれについてです。
①日程調整(参加者確認)
忘年会スルーという流行語でも分かる通り、今の人は年齢に関わらず飲み会に行きたい人が減ってきています。そうなると参加者を集める所から結構大変です。他の人が参加する日を「非参加」、他の人が参加できない日に「参加」を入れて、体よく非参加になろうとする人、「~が参加する日は行きたくないから~の反対の日に入れておいて」など、幹事が頭を抱える事案を持ち込む人が大量にいます。そこに輪をかけるのが、参加者が少ないのは幹事の責任などといって咎める方々(結局はこういう方々が人が集まらない元凶だと思いますが・・・)。立場の弱い新人にとっては特に頭が痛いですよね。
なお、人間関係は正直解決できませんが、日程調整に使用できる以下のような便利ツールはあるので、もし知らない方は利用してください。便利です。
Webサービス「調整さん」
(情報セキュリティ上、会社のPCでこういうWebサービスを使う事にすら難色を示す方もいるので利用は自己責任でお願いします。ただ、私はこれまで使用して現実的な問題が起きた事はありません)
②好き嫌い、アレルギーなどのチェック
酒の好みや食べ物の好き嫌いを言う人は結構多くて、店のチョイスなどでもやはり文句を言う人は多いです。今はビーガンと呼ばれるベジタリアンを突き詰めたような方もいらっしゃるようですね。ビーガンと肉好きが同時に参加する飲み会っていうだけで、もうコース料理は詰みます。勝手にアラカルトを頼んでもらうか、バイキング形式しかないですが、そうすると予算が飛んでもなく高額になってしまう事も・・・胃が痛いですね。。
③店のリストアップ、予約
今はネットで結構見つかりますが、それでも店の雰囲気とかは正直入ってみないと分からないもの。行ってみたら「足が寒い」とか、「料理来るの遅い」とか、「店員の態度悪い」とか、クレームは山積みになる事もあります。かくいう私も、普段から飲みに行ったりしない人なので、自分で幹事やる時は事前に店を見に行ったりしました。実に面倒くさかったです。
そもそも飲み会のメリットとは?
飲み会のメリットとしてよく言われるのは、「円滑なコミュニケーションに寄与する」とか「先輩から可愛がられる」という意見が多いですが、個人的には真逆だと思います。
まず「円滑なコミュニケーション」ですが、飲みの場は普段理性のある人でも、自身を制御できず暴力的になったり感情的になったりしやすい場所です。そこに、長年の友人ならいざい知らず、仕事の都合上毎日関わらざるを得ない人間同士を置くのは、元々かなりリスキーな行為です。酒で気が緩み、自制心を失った人間が円滑なコミュニケーションを取れるでしょうか。確かに本音を言い合えるかもしれません。しかし酒の力に頼らなければ言えない本音などロクなものではありません。酒を入れなければ必要な本音も言えない職場など、そもそも環境として歪んでいます。飲み会を開いている場合ではありません。
「先輩から可愛がられる」というのも考えものです。それはつまり個人の好みで特定の人間を贔屓することであり、明らかな公私混同です。贔屓される側でみれば確かに短期的なメリットはあるかもしれませんが、組織全体で考えた時、私的な好き嫌いを出す人間は組織内に確執を生みます。組織全体の配慮もできない人間が今後の会社で上手くいくでしょうか。さらに言えば、そんな先輩から気に入られても、いずれその私的な振舞いのまき沿いを食うのは目に見えています。自分の飲みに付き合ってくれたという事を人物評価の一つにするような人とは、適当に距離を取った方が長い目でみれば吉であるといえます。
総括
過去から飲みの場は暴力行為があったり、ハラスメント行為が繰り返されていましたが、「無礼講だから」とか「普段は真面目だから」などと、被害者が忍耐を強いられてきました。会社や社会がイケイケドンドンに伸びている時代であれば、成長のテンションでそういった人間を容認する風潮もあったでしょうが、現代のようにただ漠然と努力しても報われない、とにかく無駄を減らしながら新しい価値を生む方法を考えなければならない時に、思考停止した形だけの「飲み会」を維持する事は難しくなっています。
特に今の若い人は、言葉にするしないは別として、そうした状況を敏感に感じ取っているように思います。昨今のハラスメントのトラブルは、思考停止して過去の先輩のやり方を踏襲する人と、現状の社会に危機感を抱き、原理原則を考え続ける人の間で起こっている構図であるといえないでしょうか。
P.S.
この記事・・・もっと早くやればよかった―――。
忘年会のシーズンでやればもっと効果的だったのに orz
まあ・・・来年の飲み会向けの記事という事で。
今はとにかくより良い記事を積み重ねる事が最優先とします。
ただ、今後は記事の旬をもう少し意識します。。
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