フリーランスのエクセル屋さん

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実践ビジネス奮闘記②~販売価格はどうやって決める?~

エクセル屋はモンスターファーム2の自作CDすとあ」の運営をしてます。

https://soratoumi008.stores.jp/

ストアの詳細は、ブログ内にまとめリンクを作ってるのでこちらをご参考ください。

 

今回は商品の販売価格について考察します。

 

販売価格はどうやって決めるか・・・

物を売る時に決めなければならないのが、その値段です。

うちの商品である自作CDには通常モンスターCDを500円、レアモンCDを1,000円と設定しました。勿論、大量に購入する場合はかなりディスカウントしてますが、基本はこれです。

設定理由はシンプルで「自分だったらいくら出せるか」です。

もう少し掘り下げてみると、ポイントは2つです。

 

①時間単価

私が顧客ターゲットと考えているのは30代くらいの社会人男性で、モンスターファーム2をやりたいけれど、自作CDを作る時間や気力はないような方をイメージしています。そんな方の時間単価を仮に2,000円/時間と仮定します。

自作CDを作るのであれば、フリーソフトを自分のPCに入れ、無音データを作成し、CD-Rを購入して、焼き付けを行います。(ちなみにCD-Rは一度焼き付けると上書きできないので、失敗してしまうとそのCD-Rは修正できません。私は基礎的な部分でしくじり10枚ほどダメにしました汗)

そういった諸々込みの時間を考え、1枚ができるようになるまでの時間を2時間と仮定します。

労務費は2時間×2,000円=4,000円となり、最初の1枚を完成させるためのコストとしては、CD-Rの失敗コストや、CD-Rをまとめ買いしたことによる余剰コストも乗っかってきます。

そうなれば、たった1枚のレアモンCDが欲しいだけなら、1枚1,000円でも十分安い水準であると言えます。複数枚欲しい場合は元が取れるでしょうが、うちでも例えばレアモンコンプリート版は1枚500円と単価も下げてます。

 

②比較される競合(娯楽)

私を含め30代の娯楽というのは非常に金がかかるものが多いです。一度飲み会に行くと五千円程度は当たり前に飛んでいきますし、ゴルフなど行こうものなら1万円は飛んでいきます。たった1晩、1日で何千円、何万円という金が浪費されます。

それに比較して、モンスターファーム2をするというゲームを見た時に、どれほどコスパが良いか。まとめて全モンスターを集めてやり込んだら半年はハマります。する事の無い孤独から、週一で飲みに行って5千円使うケースを考えてみると、半年で12万円かかります。

勿論やっている事は違うので単純な比較こそできませんが、休日の昼間につまみと缶ビール買ってレアモン使ってモンスターファーム2をやってみて下さい。下手な飲み会より絶対楽しくて財布は助かる筈です。

 

上記を踏まえ、私自身が大体どれくらいだったら買うかな~と考えた結果、現在の値決めをしています。

 

価格設定の際に「原価」を考える意味はない?

私が工場経理として働いていた時に、よく聞かれた質問があります。

「うちの~という製品の今期の一本当たりの原価はいくらなんですか?」

原価情報を何に使うのかと聞いてみると、製品の売値を決めるのに使う、という事でした。おそらくこの方は、いくらまでなら値下げしても問題ないのか、という事が知りたかったのだと思いますが、実はこれ、2つの理由から意味のない質問なのです。

 

①1本あたり原価は固定費を仮の生産量(販売量)で案分している

固定費というのは、工場や機械装置の減価償却費、従業員の給与といった、モノを作ろうと作るまいと発生する費用になります。これらの費用はモノを売る事によって回収しなければならない費用ですから、1本あたりの原価に含める必要があります。ただ、何本売れるのか分からなければ、1本あたり原価にどれだけ乗せるべきか分かりません。なので仮の生産量(販売量)で案分しますが、それはあくまで仮なので、販売量が未達であれば1本あたり原価は増え、過達であれば減ってしまう計算になります。販売状況によって変わる原価を知った所で、ミスリードを起こしかねません。

②売値を決めるのは結局の所、市場とお客様

お客様や市場にとって、会社がいくらで作っているのかなどは関係がありません。お客様がその製品・サービスに満足して支払える金額が適切な売値なのです。逆に原価がどれだけ高かろうと、お客様が製品・サービスに満足しなければ、価値は無いのです。すなわち価格設定とは、お客様にとってどれだけの価値のものをいくらで提供するのか、という会社のポリシーの問題であり、原価がいくらで利益がいくらだから売値はこれくらい、という考え方はお客様や市場を無視した、生産者本位な考え方といえます。

 

原価から売値を考える市場はありえない、とは言いませんが、基本的にビジネスとは「最初に価値に見合う適切な売値を決めて、次にどうすれば採算を取れるかを考える」というのが本来の流れなのです。

 

稲盛氏の名言

京セラの創業者で名経営者として名高い稲森和夫氏の言葉に次のものがあります。

「値決めは経営」

値決めは、製品の価値を正確に判断した上で、製品一個当たりの利幅と、販売数量の積が極大値になる一点を求めることで行います。またその一点は、お客様が喜んで買ってくださる最高の値段にしなければなりません。

こうして熟慮を重ねて決めた価格の中で、最大の利益を生み出す経営努力が必要となります。その際には、材料費や人件費などの諸経費がいくらかかるといった、固定概念や常識は一切捨て去るべきです。仕様や品質など、与えられた要件をすべて満たす範囲で、製品を最も低いコストで製造する努力を、徹底して行うことが不可欠です。

値決めは、経営者の仕事であり、経営者の人格がそのまま現れるのです。

https://www.kyocera.co.jp/inamori/management/twelve/twelve06.html

 

経営についてトコトン突き詰めた者だけが発する至言であると思います。

 

ちなみに私は過去にこの本を読みました。非常に面白かったです。

高収益企業をつくる-なぜ企業は高収益でなければならないのか- (稲盛和夫経営講話シリーズ)

高収益企業をつくる-なぜ企業は高収益でなければならないのか- (稲盛和夫経営講話シリーズ)

 

 

もしかするとうちの製品はもっと安くできる余地はあるのかもしれません。ただ、この販売ルートの維持のための労力や工数、何より需要の少なさを考慮すると、今の価格が限界かな、と思っています。