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マンガ記事⑬育てる~びふぉあ株式会社~

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 漫画解説

今回は人材育成をテーマにしてみました。人材育成とは、人材を教え育てることであり、ある人間を会社にとって望ましい人にする事を指します。では、会社にとって望ましい状態とは何なのか、というのが今回のマンガのテーマでした。

びふぉあのような教育方法は今でこそ非難されるようになってきましたが、ひと昔前はそれが結構当たり前だったようです。先輩方の話を聞くにつけ、「俺は教えない。仕事は人から盗むもの」とか、「それで給料もらうつもりか?この給料泥棒が!」みたいなパワハラ上等の罵倒語録が聞こえてきます。

何故そういった教育方法が今になって廃れてきたのか。

それは、「会社にとって望ましい人」の定義が変わってきたからではないかと私は思います。

 

かつての教育

特に1990年より前、いわゆるバブルがはじける以前の日本は欧米諸国に追い付け追い越せ、とにかく海外の高度な技術を学び、先進国に匹敵する水準のモノを作る事ができれば、通貨安を背景にバンバン海外に売れていた時代です。

そんな時代の「会社にとって望ましい状態」とは何か。それはとにかくフットワークが軽く、ごちゃごちゃ難しい事は考えず、上から与えられたタスクに対して脇目も振らずに猛然と走れる社員です。目指すべき答えとレールは先進国が既に用意してくれているので、後は我武者羅に走れればそれが「良い人材」だったのです。

その典型が体育会系のモーレツ社員であり、彼らを生み出す教育方法こそが、今回びふぉあで取り上げた、軍隊のような教育だったのではないでしょうか。

 

新たな教育

しかし時代は変わりました。日本は先進国の仲間入りを果たし、実質の人件費は先進国水準まで上がり、他国のモノマネができれば売れる時代は終わりました。日本は先進国の一つとして、誰かの真似ではなく自ら新たな価値を提案し、創造していかねばならない立場になりました。

そんな時代になると、必要な人材は「与えられたタスクをこなす人間」から、「新しいタスクを見つけ出せる人間」にシフトチェンジします。これからの時代を生きる人材は、世界は何を解決したいと考えていて、それに対し我々に何ができて、解決に至るまでのタスクは何があるのか、それを各々が自分の頭で考えねばなりません。

求めている性質が変わったなら、教育方法が変わるのも当たり前です。

他人を威圧したり、根性論でねじ伏せるような教育では、タスクを見出すための多様な価値観を育む事は不可能です。昨今パワハラ、セクハラといったハラスメントが糾弾されているのは、ただ世の中が人権にセンシティブになっているのではなく、ひとえにハラスメントを容認するような環境では、これからの時代に必要な人材が育たない事を人々が感覚的に理解しているからではないでしょうか。

 

まとめ

教育とは「望ましい人材」を育成する手段であり、それは時代と共に変化します。ただ漫然と先人のやり方を踏襲するのではなく、今どんな人材が求められ、その能力を伸ばすにはどういった手法が最も適しているのか。人材教育はそれを追求し続ける人生哲学であると思います。

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漫画リンク

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