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漫画解説
ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のことです。 具体的に言えば性別、人種、宗教、年齢、学歴、価値観といった様々な観点から多様な人材を集め、議論をすることで、新しい価値を生みだそうとする活動の事です。
ただ、このダイバーシティは誤解を生じやすい概念でもあると思います。
ダイバーシティって何だっけ?
以前職場で業務効率化の話になり、私は「ダイバーシティの観点から考えると、これまでのように新人はこの仕事、この立場の人間はこの仕事をする、といったように画一的に業務を割り振るのではなく、個人の特性に合わせた仕事を割り振るべきだと思う」といった発言をしました。すると同僚からはキョトンとした顔でこう返されました。
「え?ダイバーシティって海外文化理解や性差別を無くすことじゃねえの?」
その要素は確かにあります。結構な方がそう思っているようで、ダイバーシティの話をすると話題になるのは、「女性管理職の登用」や「外国人の異文化理解」、「宗教施設の拡充」といった話が聞こえてきます。
実際、その会社では、女性管理職の登用や、外国人人材の登用及び英語の普及率向上、宗教上の施設を作ったりと、積極的にその部分を強化していました。
ただ、私はそういった施策はダイバーシティの一面に過ぎないと思います。
何故びふぉあ株式会社は苦しむのか
今回のマンガで初登場する新キャラ、ダイバー君は外国で育ち、びふぉあ株式会社に来るまでは外資系の企業で働いていたキャラクターです。所謂日本的文化になじみがなく、嫌な事は「No」が言えてしまう外国人です。ダイバーシティの観点からすれば、彼のような人材が入ってくれば新しい意見が出てきて会社が発展するのでは、と思いますが、実際はトラブルの連続です。
なぜか。
職場の人がダイバーシティの名の元、ダイバー君の意見を無条件に受け入れてしまっているからです。
私が思うにダイバーシティとは、自分達と異なる意見を無条件に受け入れる事ではありません。「全ての人間」を唯一無二の個性を持った人間として尊重し、その発言をレッテル抜きに吟味する姿勢こそがダイバーシティの本来の意図です。ダイバー君の意見を特別視している時点でダイバーシティと真逆の発想になります。
本当のダイバーシティを目指すのであれば、ダイバー君の意見を尊重するように、同じくらいあらたさんの意見も尊重されなければなりません。
本当のダイバーシティは「個人」を重視する所から始まる
ほとんどの日本企業では過去から、個人の都合を無視した異動や、個人の特性を無視したハラスメント教育が当然のように行われてきました。既存社員を均質な労働力として見做し、或はそうなるようにマスプロ教育を施しておきながら、異国の意見であれば稚拙な意見でも採用する。
そんなものはダイバーシティではなく欧米コンプレックスをこじらせているだけです。
もし本当にダイバーシティを推進したいのであれば、先ずは足元の社員の一人一人を個人として尊重し、意見を吸い上げる仕組みづくりが必要ではないでしょうか。その人がどういった人物で、何を得意とし、どのような仕事を希望しているのか。そういった部分に目を向けていくことが、ダイバーシティの第一歩ではないかと思います。
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