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漫画解説
副業の話をするならば、副業の正当性について考察せねばなりますまい。
日本では昔から、一つの事しか頭にない職人気質の人間を尊ぶ風潮があるように思います。少なくとも私はそういう人間で、和菓子一つに打ち込んできた職人さんとか、ううむ・・・凄いなあ、と感心します。ただ、本当の意味で「凄い人たち」って、他の事を一切知らないわけじゃないと思うのです。何かについて打ち込み、本質に迫りたいと思ったら、関係するであろう周辺知識や似た概念のモノも、とにかく貪欲に吸収しなければ、それを極めたとは言えないと思うのです。
和菓子職人の例とレオナルド・ダ・ヴィンチ
例えば「和菓子職人だから和菓子の事しか知りません」という人が和菓子の本質を掴み得るでしょうか。世界各国の菓子を知り、歴史を知り、知った上で何故自身が和菓子を選ぶのかを理解しなければ、和菓子職人という職業に本当の理解や誇りを持つ事はできない筈です。だから本当の意味で道を究めようとする職人ならば、自然、狭い範囲の知識のままではいられない筈なのです。
ここで言う所の「凄い人」の代表格がレオナルド・ダ・ヴィンチではないかと思います。レオナルド・ダ・ヴィンチは万能の天才、と呼ばれていますが、その正体は本業の画家としての周辺知識について恐ろしいほどの知識を蓄えていった結果ではないかと思うのです。人間を描く時にその骨格や筋肉の仕組みについて研究し、モノの絵を描く時に物理法則まで考えるといったように「絵を描く」という行為を起点にして、その本質を追求していった結果が、「万能の天才」なのではないかと思うのです。
副業は本業の本質的理解を深めるのに役立つ
ここで副業の話に戻りますが、一般的に副業というものは本業以外の仕事に相当します。レオナルド・ダ・ヴィンチが仮に自らの本業を「絵を描く事」と定義して、副業的な知識(骨格や筋肉の仕組みや物理法則)に目を向けなければ、彼は数々の名画を描く事はできなかったでしょう。
会社員にしても同じ事で、会社から与えられた職分は、必ずしもその人の能力や興味に適合するものとは限りませんし、それだけ頑張っていれば、その職の全てを理解できるというものではありません。
和菓子職人であれ、画家であれ、会社員であれ、「副業」に興味を持つ事は、結局「本業」を理解する事に必要である、というのが私の考えです。会社側はそれを禁止するのではなく、一定の規律を作った上で奨励すべきではないでしょうか。
まとめ
本田宗一郎氏がCVCCエンジン(排気ガスの有害物質を10分の1に減らしたエンジン)の構造を着想したのは、奥さんの卵焼きの焼き方を聞いた時だったと聞いた事があります。高木禮二氏は製麺機からシュレッダーという大ヒット商品を生み出したとも聞きます。アイディアというものは、一つの仕事だけをこなしていて出てくるものではなく、異分野の発想や視点を起爆剤として生まれる事が多いような気がします。
アイディア一つで世界が一変してしまう現代ですから、アイディアを生む下地として、社員の副業を奨励する制度を整備してみても良いのではないでしょうか。
漫画リンク
www.freelance-no-excelyasan.com