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漫画解説~解雇について~
今回は新キャラ登場回ですね。びふぉあ株式会社の人事部長、山田浅左衛門さんですね。
不況になると現れて容赦なく社員の首を切ることから、「びふぉあの断頭台」「不況に顕現する死神」「肩たたきの山田」とあだ名され恐れられているのだ。
なんか・・・その表現の中では「肩たたきの山田」だけがマイルドですね。あだ名だけ聞くと孫と祖父の温かいふれあいみたい。。
何が温かいふれあいだ。あの人の肩たたき(退職勧奨)は事実上の解雇宣告だからな。あの人から勧奨されて正面切って「いやです」とか言えるわけない。勧奨に背いたら末代まで呪われるに違いない・・・
そ、そんなまさか。。
俺たちにとっては「びふぉあ四天王」の中でも最も関わりたくないのがあの人だといえる。。
びふぉあ四天王?
びふぉあには社長の下で活躍する不動の四人が居て、事実上この四人がすべての実権を握っているといっても過言ではない。一人は君も知っているエンジニアさん。二人目が山田さんだ・・・。残り二人の四天王も、そのうち知ることになるだろう・・・。
(あんなのがまだ二人も・・・)ゴクリ
ところで山田さんは一体どういう基準で解雇する人を選んでいるんでしょうか。今回解雇された人は管理職だったようですが、管理職が優先的に解雇されるんですか?
そうだな、確かに基本的には管理職が多い。一般的に管理職が解雇される理由としては①労組に守ってもらえない②解雇したとしても直接の業務に影響しない③給料が多い、といったものがある。まあ、実はびふぉあには労組がないから①は関係ないけどな。。
誰も労組なんて作る暇ないですよね。そんな暇があったら眠りたいです。
だから、うちの場合は主に②と③だ。給料が多い割に手を動かさない管理職は次々にクビにするのがうちのやり方さ。
でもそれならそもそも管理職なんて作らなければ良いのでは?
うちの会社にとって、管理職という地位は一種の頑張った人へのご褒美であり、手を動かさなくても収入を得られる理想の地位なのだ。要は「頑張ればあんなに楽ができる」というモデルケースであり、その姿を見せることで現場の人間のモチベーションを維持できるんだ。
馬を走らせるためのニンジン、ということですか・・・
そうだ、そして不景気になったらニンジンは余分なコストとして削減され、しばらくするとまたぶら下げられる。そうして経営陣は社員という馬を操るのさ。馬のままでいるか、ニンジンになるか。ローリスクローリターンを選ぶか、ハイリスクハイリターンを選ぶか、それが問題なのだ。。
原作者コメント
最近ヒットしたビジネス書「1兆ドルコーチ」はグーグルやアップルといった、今や世界を牛耳る企業の下地を作った男、ビル・キャンベルについて書いた書籍です。
その中で印象的なエピソードがあります。
グーグルの初期のころ、創業者であるラリーペイジ、セルゲイ・ブリンは、才能あるエンジニアがマネージャーによって管理される経営に反発し、大学のような自由な企業風土を目指し、マネージャーを置かないというアイディアを断行しました。このアイディアは実際大きな効果をあげて、数々の素晴らしいサービスを生み出すことに寄与しました。
ところがビル・キャンベルはこの結果を知りながらも、グーグルの創業者に対して、グーグルはマネージャーを置くべきだ、という意見を出しました。そしてグーグルの創業者たちが直接エンジニアたちにヒアリングしてみると、ビル・キャンベルが指摘した通り、彼らはマネージャーが欲しい、と答えました。「何かを学ばせてくれる人や、議論に決着をつけてくれる人が必要だから」と。
これこそがまさにマネージャーを置く意味であると私は思います。決してご褒美のニンジンなどではなく、社員の能力を引き出し、導くことができるマネージャーが本当のマネージャーであり、組織の力を最大限に広げることができるのだろうと思います。
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