先日、漢方の考え方を知る機会がありました。
漢方の考え方として、私たちの体は「気・血・水」の3つの要素が体内をうまく巡ることによって、健康が維持されていて、これらが不足したり、滞ったり、偏ったりしたときに、不調や病気、障害が起きてくると考えられているそうな。
引用元:https://www.tsumura.co.jp/kampo/info/order/
だから、この3つの要素を整えてあげるのが漢方の役割なんだとか。。
個人的にはこの考え方が凄く好きです。自然の流れを阻害せず、元々の力を利用してうまく導いている感が実に良い。
抗生物質や外科手術といった西洋医学は、とても即効性があってそれはそれで良いのだけど、何とも強引な感じがして自然の流れに反しているように感じられるのです。
知人に癌の抗生剤を投与した人がいて、一時的に治ったんですけど、やっぱり何度か再検査して入院したり、副作用で意識が混濁したりで、非常に見ていて辛い状況でした。
命が繋ぎ止められるなら確かに西洋医学はそれはそれで必要なんだけれど、私が医者だったら、それを進んで投与したくはないな、という気がします。
一方で漢方は短期での劇的な効果こそ見込めないけれど、継続すれば体質が改善され、根本解決への道が開けると思うのです。
そして私はこの考え方は企業も同じではないかと思うのです。
気:企業の理念、社員のモチベーション、マネジメントの考え方
血:財務諸表から読み取れる財務体質、キャッシュの流れ
水:企業統治、社内ルール、倫理観
会社というのはこういったバランスが保たれることにより上手く回っており、特定のサービスやモノを提供する事ができるのではないかと。
一般的なコンサルティングの考え方は西洋医学的で、外科手術的なリストラクチャリングや新しい義足(経営手法)を提案したりすることが多いです。勿論それで状況が劇的に改善する会社さんもいるでしょう。しかし、それは西洋医学と同様、強力な副作用があったり、別の問題を引き起こす事も多々あります。
コンサルティングにも、漢方的な発想のコンサルティングがあっても良いのではないかな、と思うのです。悪くなってから現状をドラスティックに変えるのではなく、経営状態に余裕がある時期から、ちょっと違った視点を入れて調子を整え、体質を強くしていくスタンス。
財務諸表及び事業の説明や経営者の考え方を聞き、「体質をこう変えてはどうだろうか」「理念をもっと深掘りしてはどうだろうか」「財務的目標の立て方を変えてみては」などという、安価だけどほんの少し違った視点を入れてみるだけのアドバイス。当たり前ですが強制はしません。あくまで提案だけで、「薬」を飲み続けるかどうかは当事者次第。
短期的に劇的な影響が無いけれど、もし継続する事ができれば、いずれ大きな体質改善が図れるようなアドバイス。そんなアドバイスができるようになれたら良いな、と思いました。
というわけで、フリーランスのエクセル屋さんは有価証券報告書を分析しながら、会社を財務的、仕組み的な側面から見た漢方医的ポジションを目指したいな~と思ってます。
非上場の会社様で、ご興味を持って下さった方は、過去分(できれば5期以上)の財務諸表と事業内容の準備をして、ご連絡ください。とりあえず分析単価は3万円(税別、一括前払)に設定します。具体的な改善策の立案が必要な場合は、内容によって別途申し受けます。
私のような得体の知れない人間に依頼するような奇特な方もなかなかいないとは思いますが、万一依頼頂けた暁には、普段のブログより真面目に分析して、会社さんの体質改善を真剣に考えようと思います。
なお、上場企業の分析は淡々と続けますので、分析リクエストがあればどなたでも無料でお受けします。