企業分析アナトールの株式投資

企業分析の「正しい答え」を教えるブログではなく、「答えを探して藻掻く姿」を見せるブログ

オルツの有価証券届出書をChat-GPT先生に読み解いてもらう

これまで結構、有価証券報告書を読み解いてこれまでブログ書いてて気づいたんですけど・・・これってもしかしてChat-GPTでできるのでは、と。。

今回、試しに、最近注目しているオルツの有価証券届出書を元に要約してもらい、内容にツッコミを入れてみました。

 

一応先に結論を言いますと。

・財務数値のまとめには凄い便利・・・神対応

(ただし時々間違えるようなのでチェックは必要)

・ざっくりした情報を集めてまとめるのは凄く早くて楽

(ただし、もう「一歩踏み込んでほしい」という感はある)

 

では始めましょう。

まずは事業概要から。。

おお、これは凄い。。
私が半端に要約するより分かりやすい。手間がかからないし、何より私が自分でやるよりミスが少なそうですね。

ただ、どうもまだ読み解く能力に足りない部分はあるようで。。

 

一応これについては、売上高はセグメント別の所に書いてあるんですよね。

 

 

あと、海外売上比率とかについては・・・

 

 

見つからないって言われてますけど、これも一応記載があります。

 

「本邦」が90%超。要は現状、日本向けが90%を超えているということかと。

こういう回りくどい書き方は読解できないのかなーと。

 

ただ、一方で有報だけでは得られないこういう事も聞けます。

 

 

これは地味にありがたいですね。。

市場シェアとか、競合他社の情報なんて有報には書かれてませんが、自分で頑張って検索して調べたところでどこまで網羅できるかわかりません。AIが一定の精度で検索してまとめてくれるのは凄く楽です。

 

次にB/Sを見ていきます。

 

これは神対応過ぎる・・・私がこれまで電卓で数値を叩いていた時間を返してほしい。。ただ、負債と純資産の割合は総資産に対する割合が欲しかったのと、有利子負債全体の割合が知りたかったので、再度注文。

 

 

・・・超有能なアシスタントを持った気分です。

 

オルツはざっと見て分かる通りB/Sのうち半分以上が現預金系なので、そこまでリスクの無いB/Sです。唯一割合が多い中で気になるのは売掛金です。新興企業なんかは特に、架空売上とか粉飾のリスクがあるので、債権の滞留を気にしなければなりません。そこで。。

計算式の説明までしてくれてどうも。。滞留は特に問題ない月数ですね。

後は売先の性質をしっておくべきでしょうね。

 

別記事で触れた通り、業績での懸念があるとすれば、このジークスさんへの売上ですかね。ジークスさんはあくまで仲介している形なので、ここでの売上が芳しくないと契約を打ち切られて成長に懸念が生じてくるのではないかと。

 

www.freelance-no-excelyasan.com

 

と思って聞いてみたら書いてますねー。。

 

さて、今度はP/L見ていきますかね。

 

うんうん。。すごいねー。。見やすい・・・ん?

 

 

おわかりいただけただろうか・・・もう一度ご覧いただこう(心霊現象風)

 

 

 

実際のP/Lがこちら

 

 

なんか・・・販管費以下の桁が違うのである・・・(心霊現象風)

 

どこでどう狂ったのかはよく分かりませんが、ちゃんと見ないといけませんね。。

まあ、オルツの業績が一般的な企業の業績と比べると規格外だから、というのもあるでしょうが。。粗利率が95.7%で販管費が売上以上の金額とか、そりゃあ、AIだってバグります。これくらいは仕方ないかな。


そこはスルーして同社の販管費の詳細を見ましょうか

き、貴様・・・さっき販管費は5億と答えていたのにいけしゃあしゃあと54億だと。。

気づかずに5億だと思い込んで爆死していたら、魔力制限していたフリーレンに殺されたアウラの気分です。私は気づいたのでレルネンの気分です。

 

広告宣伝費がほとんどなんですよね。これは別記事でいった通り、戦略上致し方ない部分かなーと。むしろそれを除けば黒字どころか圧倒的な利益率となり得るという事実を評価したい所です。

 

ただ、だからといって手放しで莫大な広告宣伝費を良しとするのも何なので一応相手先を確認したい所です。払っている広告宣伝費が実は巡り巡って売上先に回っていて循環取引になってるーなんてリスクに備えるためです。

 

 

GPT先生はよくわからない、という事かな、と

勿論、これは確実な事は言えないんですけど、ヒントは多分あるんですよね。

以下は未払金の明細

ここでは、期末に残っているものしか分かりませんが、ADKマーケティング・ソリューションズに結構な金額が残ってます。金額規模から考えて広告宣伝費はこの辺りに依頼しているのではないかなーと推測できます。

うん、やっぱりそれっぽい。

この規模の会社が、わざわざ循環取引に与するってあまり考えられないので、循環取引のリスクとかはあまり心配ないかな、と。

 

とまあ、今回は論点の少なめなオルツの簡易分析で検証してみました。

再度、結論としては以下です。

・財務数値のまとめには凄い便利・・・神対応

(ただし時々間違えるようなのでチェックは必要)

・ざっくりした情報を集めてまとめるのは凄く早くて楽

(ただし、「もう一歩踏み込んでほしい」という感はある)

実際有報を全部読んだり数値を計算したり転記するのって結構苦労するので、概要部分や数値部分はChat-GPTにまとめて貰って、ポイントポイントで自分で必要な部分を取りにいったり確認する、というのがいいのかな、と。

 

これを応用すれば限られた時間で結構な量の分析もこなせるかなーと。(それをブログで公開するかはちょっと考えます・・・単なるChat-GPTの転記でもいいっちゃいいのでしょうが、せっかくならコメントしたいですが・・・風説の流布になるのはもう御免ですから、安全と思える範囲でやるかもしれません。)