結論:AI時代に生き残るIT企業は1次データを集められる会社なのかなーと。
私が記事出さない間に色々起きてしまいましたね(;^ω^)
トランプさんの言葉で市場が上がったり下がったり、あと私の期待企業であるオルツさんが暴落したり(orz)と散々でしたが、一方で半導体関連企業は関税とかの懸念で大分買いやすい株価に下がってきました。前に分析した印象では半導体関連企業では、ディスコとか東京エレクトロンとか会社としてすごく優秀な印象だったので、ここから懸念が実際に企業業績に反映されて株価がさらに落ち込むような事が起きたら、ポツポツ拾っていけないか考えたいところです。
さて、そっちはそっちで考えるとして、今回考えたいのは来るべきAI時代に生き残る会社についてです。
過去記事では、AI時代で消えてしまいそうな会社として不動産やM&A仲介といった仲介業を挙げました。あと、2回前のnoteの記事に絡めて、ネット広告を収益源とするビジネスやそのビジネスをサポートする企業なんかも厳しくなるんじゃないかという事も書きました。
www.freelance-no-excelyasan.com
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ただ、あれもヤバいこれもヤバいと言うのは簡単ですが、じゃあどんな会社ならこれから生き残るんだろう、という部分についても今回は考えてみたいと思います。
AIが提供するのは、人を超えた圧倒的な「頭脳」ですから、人が頭一つでこなしてきた仕事、顧客と企業とのコミュニケーションによって成立していたビジネスは危険です。IT関連企業、コンサルタント、マーケティングなどはこれに当てはまります。従来、彼らの優位な点はアイディア一つ、パソコン1台で起業できてしまう事でしたが、パソコン1台で起業できてしまうようなビジネスは今後、多くがAIに取って代わり、淘汰が起きてくる事が想定されます。今年に入って、次々にIT企業がAIエージェントに参入していっているのは、各社がその事実に気付いたため、せめて淘汰される前に参入して手を打とうとしているのではないかな、と。
ただ、あくまで私の個人的意見に過ぎませんが、IT企業のすべてが淘汰されるわけではないと思います。ネット上の情報を横流ししたり、まとめたり、探したりする企業は淘汰されるかもしれませんが、自身で1次データ(それまでネット上に存在しなかった、現実の情報を初めてテキスト化した情報)を収集したり生み出す事のできる企業は残り続けるのではないかと。具体的には、特定の分野に特化したリアルな情報網を築き、独自性のある情報を最初にテキスト化できる企業または個人です。古き良き新聞記者などはその典型ですが、要は足と人脈、独自の知見で生の情報に接してテキスト化できる人々です。何故なら、AIはネット上にある情報を大量に吸収して見やすく分かりやすく整理する事は得意ですが、リアルタイムに起きたことをテキストに起こしたりする事は(少なくとも今の所は)できないためです。
過去を振り返ると、インターネットが流行って以降、色んな人がインプレッション欲しさにインターネットに情報を無償提供してしまっていたため、新聞記者やテレビの下請け業者といった一次情報提供者は、労力の割に対価が見合いませんでした。価値ある情報を取っても、様々な個人(ブロガー)や企業が我先にと広告収入目的で、情報を転用したり整理するだけでインプレッションを稼ぐようになり、一次情報提供者にはあまり利益が入らない構造になってました。それでも、ネットでそれなりの評判になれば、転用されるまでの間、多少のお金になっているため、ネット上には新しい情報が次々に提供されてどうにか回っていました。ただ、一瞬でテキストをコピペしてそれっぽい記事を量産できるAIが跋扈する時代になれば、この傾向がさらに苛烈になり、一次情報提供者の取り分はさらに減る事が予想されます。
となれば、賢明な人はどうするか。おそらく、一次情報をネット上に公開する事はなくなります。公開するとしても、誰でも知っているような当たり障りのない内容で、価値ある一次情報は会員制などで囲い込み、インターネット上に無償提供しなくなる筈です。(AIが出てくるよりも前の段階で、新聞、出版社の多くは近年記事を会員制にして、独自に入手した情報は会員しか見る事のできない方針に切り替えているようです)
この傾向がさらに進めば、質の高いデータはAIがアクセスできない部分に隠されてしまい、汎用的なAIの裏付けとなるデータは量こそ多くとも、常に質の低いものになります。となれば、質の低い汎用的AIよりも、量は限定されても質の高い一次データを大量に食わせた固有AIの方が信用に足る形になっていく可能性が高くなります。つまり、質の高い固有AIを運用でき、またリアルタイムに一次データを収集できる会社こそが、おそらくこのAI時代のIT企業として強者たり得るのではないか、と。
さて、当ブログは個別企業の分析に特化しているものですからフワフワとした虚論ばかりではなく、一応特定の企業を紹介しておきたい。一次データの提供者はあるのかな、という時に私の頭に浮かぶのは【3901】マークラインズさんです。私ももう細かな分析(ある意味、私なりの分析という一次情報?)をオープンな場で出す事は辞めてしまったんで、詳細は割愛しますが、この会社さんの事業内容は要するに自動車産業全般の情報提供で、先に書いた収集した一次情報の会員への提供です。個人的には、この会社さんの方針とか財務内容とかはかなり優良だと考えてます。相手にしている業界も自動車メーカーおよび部品メーカーとそれなりにパイの大きな業界なので伸び代も十分期待できます。難点をあげるならば、従業員給与が平均年齢の割にあまり高くなく、在籍年数が短いので離職率も高そうな点と、創業者が既に高齢であるため、後継者問題やいなくなった後に体質悪化が起こらないか、という点でいずれも人に関する部分です。この辺を除けばかなり有望だと考えてます。
ちなみに、私は今の所同社に投資できてません。現在見込める成長力とか人の懸念を含めて考えた時、現在の株価ではちょっと私は買えないかなーと思ってます。成長株という枠で考えた時、絶賛爆損中のオルツの方が夢があって好きなので、そっちをすこしづつ難平買いしてます(;^ω^)
注:成長株投資は全損しても大丈夫な資金範囲でやりましょう!
ただ、マークラインズさんは今後の株価の下落や成長力次第では、いつか買えたらいいなーと思わせる会社さんなので、紹介しておきます。興味がある方は是非会社の資料とか見てみて下さい。
さあ・・・これからの世界がAIによってどう変わっていくのか分かりませんが、どの企業がどう成長していくのか、楽しみに見守りたいですね。