企業分析アナトールの株式投資

企業分析の「正しい答え」を教えるブログではなく、「答えを探して藻掻く姿」を見せるブログ

証券投資のお勉強②~分析手法編~

証券投資をする人には、大別するとファンダメンタルズ派テクニカル派とがいます。

ファンダメンタルズ派というのは、会社や経済状況といった基礎条件を調査して、調査結果を元に投資する人の事です。テクニカル派というのは、会社の状況等は見ず、株価の過去の値動き傾向や、群集心理に基づいて投資する人の事です。

わざわざ、こんなビジネスブログをやって経営やらビジネスについて話しているくらいなので、私はファンダメンタルズ派になります。一応その理由を書いてみます。

そもそもテクニカル派の根拠はよくわからない。。

一応、テクニカル派の勉強もしたことはあるんですが、正直に言って意味が分からなかったです。どの本も過去のチャートにこういう動きがあった、とかこういう形があったとか、色々語っているんですが、私としては「ああそう・・・」程度の感想しか出なかったです。

だって株価って上がるか下がるかの繰り返しが集積してチャートになっただけなんだから、そりゃ似た形もできるでしょう。過去に似た形があるからって、だからなんなんだ?という気がします。

マークシートテストの例え

例えば、毎日行われる2択(A、B)のマークシートテストがあった時、貴方は過去の選択肢の集積がどういう動きをしているかを分析するでしょうか。過去10年の回答を出して、チャート式にして、その傾向を見て自分の答案を書くでしょうか。

確かに、出題者が何らかの意図を持って選んでいるかもしれません。例えば、最近Aばっかりが正解だから、そろそろBを正解にするか、みたいな事を考えてA、Bを決める事もあるかもしれません。過去の傾向からそれを推測して様々な規則性を導き出してテストに臨む人もいるのかもしれません。

ただ、私は言いたい。

「そんな事を調べる暇があるなら勉強しろ」と。

 

テストには問題があって答えがある筈です。問題を一つ一つ解いて行けば、満点を逃す事はあっても、(出題者の心理とは無関係に)高得点に近づいていくはずです。

会社だって同じです。業績が下がるにはそれなりの理由があるし、成長し続ける会社は何かしら理由があります。全ての会社について分からなくとも、商品を知っている会社だけでも、一つ一つの会社を丹念に見ていけば、成長し続ける理由も分かります。

株式市場そのものは気まぐれですから、株価こそ乱高下するかもしれませんが、成長し続ける会社を株式市場が放置する事はあり得ません。成長している会社を見つけさえすれば、いずれはその本質価値に導かれて株価は上がります。(仮に株価が上がらなければもっとラッキーで、会社が成長する以上は配当も増え続けますから、安値で買い続ければすぐに配当だけでも一生遊んで暮らせるレベルになる筈です)

有名投資家の実績

少なくとも私はテクニカル派で長く生き残っている人を知りません。大抵はファンダメンタルズ派に転向するか、破産or自殺してます。「テクニカルやめますか?人生やめますか?」です。

 

テクニカルからファンダメンタルズ派に転向した人で有名なのはジョン・M・ケインズです。史上、最も有名な経済学者の一人です。元々は株式投資を「美人投票」に例えた心理学的なモノと主張していたのですが、その結果は散々だったため、企業価値に視点を移して投資した結果、成功しています。

20世紀最高の経済学者 ケインズ 投資の教訓
 

 

テクニカル的思想を貫いたレジェンドだとジェシー・リバモですかね・・・。彼は一時は金融の巨人JPモルガンに「キング」と呼ばしめるほど稼ぎましたが、生涯で累計4回破産して、最後は自分の頭をピストルで打ち抜いてお亡くなりになりました

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ファンダメンタルズ分析の有名人はファンダメンタルズ派の開祖と言われる「証券分析」の著者、ベンジャミン・グレアム(故人)を師と仰ぐ世界二位の富豪、ウォーレン・バフェットだと思います。この方は御年90歳になりますが現役バリバリで働いており、頭を打ちぬくどころか、あと100年くらい生きそうな方です。

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じゃあ、こうした事実を前に、テクニカル派とファンダメンタルズ派のどちらを選びますかと言われたら、うまくいくかどうかは別として、ファンダメンタルズ派を選ぶのが当然の帰結じゃないでしょうか。

最後に一応補足

専らテクニカル派否定論に聞こえるかもしれないんですが、私は悪意とかは毛頭なく、純粋にテクニカル派を肯定する根拠が分からないだけです。もし、テクニカル派の方で記事を読んでも「いや、実はこういう根拠があるんだ」という話があれば是非コメントください。不毛な議論は望まないので反論はしないかもしれませんが、御礼は書きます。