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漫画解説
今回のマンガのテーマは理念です。会社の理念とは何のためにあるのか。それに対する私なりの実用的な意味を描写してみました。
びふぉあ株式会社では何かトラブルが起きた時、誰もが知らんぷりをして、上へ上へと稟議を回していきます。勿論、重大な話であれば上に報告するのは当たり前ですが、緊急性を求められ、すぐに対応できる簡単な事ですら、稟議を回さないと動けません。その理由の一つとして、「何を基準に判断すべきなのか」が社内で徹底されていないことが挙げられます。
意思決定の基準としての理念
例えば、生産工場で貴方が生産量のノルマを達成しようとするときに、仲間の作業員が設備の歯車に腕を挟まれて設備が止まりました。このままでは歯車に巻き込まれて作業員は死んでしまいます。貴方はそんな時に作業員を助けるべきか否かを、稟議を書いて社長にお伺いを立てるでしょうか。当たり前ですが、そんな事をしている間に作業員は死にます。貴方がサイコパスでない限りは、作業員を救出しようとするはずです。それは「生産量のノルマより人命が優先される」という基準が、会社の方針以前に頭にあるからです。しかしこれが、人命のように当たり前に最優先されるものでない場合はどうでしょうか。
生産部門で、生産量と品質が両立し得ない場合はどちらを取るべきか。
販売部門で、売上規模と利益率はどちらを優先すべきか。
開発部門で、開発中でも要件さえ満たせばリリースするか、完璧にして出すべきか。
現場には何を基準に物事を判断すべきなのかが端的に分かる基準が必要であり、その基準となる礎こそが「理念」なのです。
稟議は踊り、されど進まず
「理念」が無い場合、またはあったとしても判断の基準にならない場合は、意思決定は合理性ではなく内部のパワーゲームによって決まります。正しいかどうかではなく、発言力を持つ者の気まぐれに左右されることになります。そんな曖昧な状況で、意思をハッキリ示す人間が出てくるでしょうか。いや出る筈が無い(反語)
稟議は責任者を求めて社内を彷徨い、誰もが(某国代表のサッカー選手のごとく)責任を逃れるためにエンドレスのパス回しを始めます。これは無責任な上司が悪いのではありません。「理念」が明示されていない会社の体質がそうさせるのです。
それが今回漫画で描いたびふぉあ株式会社の状況なのです。
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漫画リンク
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