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マンガ記事㉒理念~あふたー株式会社~

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 漫画解説

今回も前回に引き続きテーマは理念です。あふたー社長の一言が痺れる回です。

普通の会社であふたー社長みたいな事をした場合、色々問題が起こると思うんです。会社では大抵「決裁権限規定」があって、こういう事は誰に承認を取らなければいけない、というルールがあります。例え社長であっても、ルール通りにやらなければ取締役会や株主から、責任を追及されるわけです。

(じゃあ、オーナー社長なら守らなくてOK?いやいや、先頭に立つべきトップが守らないルールを社員の誰が守るんでしょう)

あふたー株式会社も例外ではありません。フラットな組織を目指しているとはいえ、ある程度の秩序が無ければ組織として逆に非効率なので、あふたー株式会社にも決裁権限規定はあります。今回の場合は大規模なリコールに繋がりかねない事案ですから、決裁権限上は取締役会に諮る必要があったわけです。しかし社長は損失や責任を取る事を覚悟して即座に回収、交換を指示します。何故か。そこに「顧客に最大価値を」という理念があるからです。

社内の秩序と顧客の信頼

社内のルールと秩序を守る事は合理的な組織運営に欠かす事の出来ない要素です。例えば今回の品質問題で言えば、取締役会で審議することで品質問題は実はうちの責任ではなかった事が発覚するかもしれません。なのに社長の一存で返品を容認した事で、他の会社からも大量の返品が押し寄せてきて、会社が傾いてしまうかもしれない。拙速な判断は絶対に避けねばならない事案です。

しかしここで忘れてはならないのは、「社内の秩序」「合理的な組織運営」「大量の返品が押し寄せて会社が傾く」というのは全て、自分たちの内輪の問題であり、顧客には何の関わりもないという事です。

会社の損失は経営者にとって当然痛手ですし、株主たちは烈火のごとく怒る事でしょう。しかしもし、その痛みを避けたいがために判断を保留した結果、顧客に損害を与えるような事になれば、その会社は何のために存在するのでしょうか。顧客の都合より自分たちの利益を優先する会社とそのサービスを、一体誰が信頼してくれるのでしょう。

役割としての矛盾(秩序と勇気)を抱えたマネジメント層

経営者や管理職といったいわゆるマネジメント層は、ルールを重んじる事が必要です。上の人間が勝手気ままに振舞っていては、社員達が効率的に働き、成果をあげる事ができません。ただ一方で、場合によってはもっと大きな視野で現状を見定め、ルールを破ったり変えたりしてでも、会社にとって大事なものを守り抜く心意気も必要ではないでしょうか。

そして理念とは、マネジメント層が判断に迷った時、その会社にとっての大事なものを示す指針となるべきものだと私は思います。

後日談 (あふたー社長の処遇)

あふたー社長は独断専行を一部の取締役や株主からさんざん文句言われますが、概ね「理念に則った対応だった」とお咎めなしだったとさ。めでたしめでたし。

 

漫画リンク

www.freelance-no-excelyasan.com