業務効率化の手順は、実はそれほど難しい事ではありません。
①現在の状況を把握する。
②理想の状態をイメージする。
③①から②に至るまでの最も合理的な道を明確にして粛々と達成していく。
以上の3段階でできます。
先日の納品書から請求書の転記を無くすケースで言えば、こんな感じです。
①納品書から請求書に転記していてやる事が煩雑
②納品書から請求書が自動転記される状態
③エクセルデータベースを作成して自動転記する形(提案)
そしてこの手順は業務だけでなく、企業全体が成長する手順でもあります。
経営者は以下の手順を踏む事で、理想の会社に至る事ができます。
①会社の今の状態を把握する。
②会社の理想の状態をイメージする。(できるだけ具体的に)
③そこに至るための方法を決める。
で、今回のテーマはこの②についてです。
理想の会社の姿はどんなものか、というのは経営者にとっての永遠のテーマです。
本来は経営理念の延長線上にある筈なので、これが正解、というものはありません。
ただ、営利企業である以上、どんな会社でも満たしておきたいポイントはあります。
①利益率
利益率の低い事業というのは、ちょっとした景気変動で赤字になり、安定した経営ができません。また、利益とはその事業によって生まれる付加価値であるので、それが薄いということはそもそもその事業自体が消費者に求められていない可能性があります。
②社員の給料
会社とは人の集合体であり、会社の利益は社員のアイディアや労力によって維持されています。よって、社員から搾取する形で利益率を維持している場合は、その事業は長続きしません。必ずしも高ければ良いというわけではないですが、低い事が高評価に繋がる事はありません。
事業を自己資本でやるか他人資本でやるかは、事業を継続する上で非常に重要です。もし何らかの理由で損失が生じた時、借入を行っている場合は必ず銀行に説明をしなければなりませんし、場合によっては銀行からお目付け役などを送り込まれる可能性もあり、自由な経営ができなくなります。何より自己資本が充実していない場合、新しい取り組みを始める際に、先ず資金調達から始めなくてはならず、経営のスピードが激減します。
以上3点ほどが、営利企業として満たしておきたいポイントではないかと思います。
その会社がどんな理念を持っているのかはそれぞれですからさて置き、会社を設立した以上は、上記のような条件を達成できる会社になりたいものです。
そういう状態に向かうには先ず理想を具体的にしなければなりません。
具体的な理想を作るのであれば、実際の会社を参考にするのが手っ取り早いです。
そんな会社あるんかいな、と思うかもしれませんが、あるんです。しかも日本で。。
それが今回のテーマであるキーエンスという会社です。
工場向けのセンサー等を販売する会社なのですが、数値が異常です。
2018年:営業利益率54.1%、平均年間給与2,088万円、自己資本比率94.4%
分かる方は分かると思いますが、分かりやすく一言で言えば「バケモノ」です。
何がどう凄いかはキーエンスを分析する記事が他にもあるので省略します。
ともあれ、どの会社でも求められる、会社の理想像を実現しているのがキーエンスであり、全ての会社が参考にできるポイントがあるのではないかと推測しています。
ただ、残念ながらキーエンスという会社はあまり情報を公開してません。
勿論私もキーエンスで勤務した経験はありません。
よってここでは、漏れ伝わった「話」だけでキーエンスの在り様を推測し、それを通して複数回に渡り「会社のありたい姿」を考えてみたいと思ってます。
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